「獅子躍」は、五穀豊穣や子孫繁栄、悪霊退散などを祈願する踊りと古くから伝えられてきた。
特定非営利活動法人(NPO法人)金津流獅子躍振興会(平野幸男理事長)は、流派の一つでる金津流を将来にわたりしっかり伝承しようと活動に取り組んでいる。
「本家」の梁川を中心に、伊手、軽石(以上奥州市江刺区)、浦浜(大船渡市)、松山(宮城県大崎市)の五つの獅子躍保存会が母体となり、二〇〇五年二月に設立。
五保存会は一九九八年に奥州金津流獅子躍連合会を組織し、協力しながら伝承活動に当たってきた。
体制を充実し、資金面などで連合会をバックアップする狙いでNPOを別に立ち上げた。

副理事長の及川俊一さん(51)は「獅子躍りは郷土の先人たちが築いてきたすばらしい踊り。しかし時代とともに、さまざまな変化が生じてくる。これだけ高度なものを、われわれが絶やしてはいけない」と力を込める。
同振興会は毎週二回、木曜と金曜の夜に、江刺区の中央体育館で練習会を開き、技量の向上を図っている。

踊りと唄、太鼓を息を合わせながら練習。勇壮で、力強さがあふれる。
参加している岩谷堂高一年の宮本加奈さんは「獅子躍を初めて見た時に迫力に圧倒され、引かれた」と振り返る。「やってみると体力が必要で、とてもきついが、観客に『頑張って』と言われるのが励みになっている。大好きなので、もっと上達するようこれからも続けていきたい」と笑顔を見せる。
後継者育成にも力を注ぎ、江刺区伊手地区で子ども獅子躍教室を定期的に開催。将来の担い手たちに、小さいころから地元の伝統芸能に親しんでもらおうとしている。

金津流の始祖をあがめた「菊池太蔵祭」を年一回開き、五保存会が一堂に会して披露し合い、金津流の型を守るための研さんを積んでいる。
梁川の保存会で四十年余り獅子躍にかかわってきた、理事長の平野さん(71)は「一生懸命やることで、自分自身が磨かれ、人間としての幅も広がってくる。獅子躍は人を育ててくれる」と語る。
「若い人たちにも一緒に楽しみながら取り組んでもらいたい」と活動への参加を呼び掛けている。

2006年11月5日岩手日報【岩手のNPOより抜粋】



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設立 平成17年2月17日
会員数  45名